2022年2月に読んだ作品の中からベスト3を紹介!
雪深くなる2月、皆さんはどんな作品を読みましたか?!
私は2月は8作の作品を読みました。
その中から、これは良かった!と思えたベスト3を紹介したいと思います。
本選びに悩んだときの参考にしてもらえたら嬉しいです。
同じ作品を読んだ!良かった!っていうコメントもお待ちしてます^^
それではどうぞ!
2022年2月ベスト3
第3位『追想五断章』米澤穂信
父親が一人娘に隠していた封印された過去とはー
他界した父が書いた5つの物語を探してほしい。との依頼を受けた、古書店に居候する学生。
見つかった物語にはどんな意味が隠されているのか。
父の書いたリドルストーリー(結末がなく、読者に結末を委ねる小説)が作中作として挿入されていて、1冊で何度も楽しめる。
しかも、その結末を父は残していた。
すべてが揃ったときの展開に驚愕し、ラストも美しく余韻が残る。
結末のない物語に結末を用意していたり、物語を探すという斬新な構成といい、巧みなストーリーを味わうことができる。
古書店を始め、物語の雰囲気もすごく良かったな〜。
落ち着いていて、雰囲気のあるミステリー作品でした!
第2位『死にたがりの君に贈る物語』綾崎隼
・第1回けんご大賞 ベストオブけんご大賞受賞作
その物語で救われる人がいる。
謎に包まれた小説家・ミマサカリオリ。
彼女の大人気シリーズ「Swallowtail Waltz」の完結目前、ネット上で訃報が告げられたー。
シリーズの大ファンである7人の男女が、リアルに物語の続きを再現しようと廃校に集まる。
はたして、物語は完結するのか。
小説のラストを巡る青春ミステリー作品。
小説の内容によってSNSが炎上、誹謗中傷が起こるんだけど、これってほんとに起きてそうで、怖くなる…作家さんでSNSやられてる方はたくさんいるけど、すごいメンタル強いんだなって思う。
青春ミステリーとしても楽しめたし、ラストとタイトルの繋がりがとても素敵で、
気持ちのいい余韻が残る作品でした。
第1位『野良犬の値段』百田尚樹
前代未聞の劇場型誘拐が幕を開ける!
ネット上に突如現れた謎の誘拐サイト。誘拐されたのは6人の男たち。
果たしてこれは事件なのか?
エンタメ感が強く、先が気になってページを捲る手が止まらない!
一方で、「命の価値は平等か」という、社会に対するメッセージ性がしっかりしているので、
ものすごく骨太なストーリー展開になっている。
メディアの偽善や保身、民衆の感情、ネットの存在感など、現在の社会を、人を見事に描いていて、
引き込まれる。
誘拐事件ってラストが難しいと思うんだけど、なかなか爽快なラストで私は好きでした。
スピード感ある作品を読みたい方にオススメの作品です。
特別賞『赤と青とエスキース』青山美智子
・2022年本屋大賞 2位
オーストラリアの若手画家が描いた1枚の「絵画(エスキース)」
1枚の絵画(エスキース)が紡ぐ愛の奇跡の物語。
今までの青山美智子さんにはなかった、大きな仕掛けが隠された連作短編集。
仕掛けに驚き、温かい文章に感動する。
読み終わったあとに、心が満たされ、日常に感謝したくなる作品です。
主役のキャラはもちろん、脇役もまた魅力的。
一枚の絵がどんな愛を繋いでいくのか、ぜひ読んで体験してみてください。
青山美智子さんの作品をまとめたページもぜひ!
⇒青山美智子さんのおすすめ作品!心が温まり前向きになれる。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
独断と偏見で選んだ、ベスト3+特別賞。
気になった作品はありましたか?
今月は意図せずミステリーだらけになりました。
やっぱりミステリーが好きなんですよね^^
本選びの参考にしてもらえたら嬉しいです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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