2021年に実写映画化された原作小説を紹介します!
毎年、多くの作品が実写映画化されていますよね。
映像で見るのももちろん面白いけど、小説で読むと、映像では表現しきれない心理描写や
より細かな状況を感じられるので、さらに作品の内容を深く楽しめます。
今回は、2021年に映画化された原作小説を8作品を紹介します!
映画を見た方も、映画化で気になっていた方も、この機会に手に取ってみてください。
それではどうぞ!
2021年映画化原作小説
「名も無き世界のエンドロール」行成薫
・第25回小説すばる新人賞受賞
・2021年1月 映画化 (主演:岩田剛典)
親がいないという同じ境遇を持つ、キダ、マコトとヨッチの3人。
3人が20歳になっときに遭遇した事件を機に、彼らの人生が大きく狂っていく。
マコトとキダが史上最大のプロポーズ大作戦を決行する!
という、あらすじからほっこり系のミステリーをイメージして読んだら、全然違う!
何とも言えない切ない余韻の残るミステリー作品。
前半に散りばめられた伏線・エピソードが、後半になって一気に収束し回収されていくので、
2度読みしたくなる傑作です!
「騙し絵の牙」塩田武士
・2021年3月 映画化(主演:大泉洋)
雑誌が次々廃刊になる中、カルチャー誌「トリニティ」編集長の速水は雑誌存続のために奔走する。
大泉洋を主役として想定し、当て書きされた小説。
主役の速水は面白いだけじゃなく、すごい人間臭い。
また、出版業界を描いていて、業界模様や人間関係が骨太で読み応え抜群!
今のネット社会における出版の苦悩や、そこに生きる人の葛藤や挑戦がすごく良かった。
出てくる登場人物もみな味があって、引き込まれます!
「砕け散るところを見せてあげる」竹宮ゆゆこ
・2021年4月 映画化(主演:中川大志、石井杏奈)
高校3年生の濱田清澄は、ある日、全校集会でいじめに遭っている蔵本玻璃を助けようとするが…
玻璃の素顔とともに明らかになる真実とは!?
まっすぐに生きる道を切り開いていく物語!
濃いテーマの作品でありながらも、会話にユーモアもあり、とても読みやすいです!
「リカ」五十嵐貴久
・第2回ホラーサスペンス大賞受賞
・2021年6月 映画化(主演:高岡早紀)
サラリーマンの本間隆雄が、出会い系サイトの魅力にハマってしまう。
そこで知り合った雨宮リカという、怪物のような女性に追い詰められていく物語。
映画は2019年に放送されたドラマの最終回のその後を描いている。
「リカ」単品ではなく、リカシリーズとしてドラマ化・映画化されています。
徐々に追い詰めれていく恐怖、そして、リカの狂気。
ゾワゾワする怖さを味わえます。
悪女の魅力たっぷりの作品を紹介してます。
→近づきたい?!女性の魅力的な怖さを堪能できる悪女系作品7選
「夏への扉」ロバート・A・ハインライン
・2021年6月 映画化(主演:山﨑賢人)
1970年のロサンゼルス。人工冬眠が実用化され、未来への片道旅行が可能となっていた。
タイムトラベル小説の名作として、世界的に支持されたSF作品。
古い作品であり、今となっては定番のタイムトラベル作品の元祖とも言える作品。
未来の自分との遭遇、未来を変えると過去はどうなるかという問題をうまく取り入れ、
ハラハラ・ドキドキの展開で魅せるストーリーはさすが名作です!
「キネマの神様」原田マハ
・第8回酒飲み書店員大賞受賞
・2021年8月 映画化(主演:沢田研二、菅田将暉)
(志村けんさんが映画初主演を務める予定だった作品)
無職になった39歳の女性、そのタイミングで父が病に倒れ、借金があることが判明。
壊れかけた家族に起こる奇跡の物語。
帯に書かれた原田マハさんの言葉
「いちばん好きな映画を、いちばん好きな人と観に行ってください。本作を読んでから。」
この言葉通り、読み終わった後は映画館で映画を見たくなる。
映画に対する強い思いだけでなく、家族や同僚、友人など人との繋がりの大事さを感じられる。
心の中に小さな暖かい火を灯してくれる。そんな温かい作品です。
他にも原田マハさんのおすすめ作品を紹介してます。
→原田マハおすすめ作品!美しい言葉に魅了され活力をもらえる作品多数!
「総理の夫」原田マハ
・2021年9月 映画化(主演:田中圭、中田美紀)
妻が日本初の女性総理に!
ファーストジェントルマンとなった夫が、政界という未知の世界で奮闘する姿を描いた作品。
妻の奮闘を後世に残すべく綴られた夫の日記という形式で展開される物語。
政界という世界を描きつつも、家族の温かさを感じられる。
原田マハさんらしく、読みやすく、あたたかな作品になっています!
国民のために!と強い信念を持った女性総理大臣。かっこいいです。
他にも原田マハさんの作品を紹介してます。
→原田マハおすすめ作品!美しい言葉に魅了され活力をもらえる作品多数!
「そして、バトンは渡された」瀬尾まいこ
・2019年本屋大賞受賞
・王様のブランチBOOK大賞2018 大賞受賞
・キノベス!2019 大賞受賞
・2021年10月 映画化(主演:永野芽郁)
「私には五人の父と母がいる。その全員を大好きだ。」
高校二年生の森宮優子は、バトンのように様々な両親の元を渡り歩く。
主人公は今までの人生で4回も名字が変わっていくが、悲しい物語ではなく、
それぞれに愛されて、素直にまっすぐに育っていく成長の物語!
親子とは、家族とは愛とは何だろう?と考えされられる、とても心に響く温かい作品です。
ほっこりまったりゆっくりした時間が流れます。
2022年公開予定
2022年も多くの小説が映画化される予定です。
「母性」湊かなえ
「沈黙のパレード」東野圭吾
「流浪の月」凪良ゆう
「死刑にいたる病」櫛木理宇
「ある男」平野啓一郎
「アキラとあきら」池井戸潤
「ハケンアニメ!」辻村深月
「とんび」重松清
「やがて海へと届く」彩瀬まる
などなど
楽しみですね!
おわりに
いかがでしたでしょうか?
好きな作品が映画されるとなんか嬉しいし、映画化を知ると原作を読みたくなったりしますよね!
2022年も多くの作品が映画化される予定なので、そちらも読んでいきたいです。
本選びの参考にしてもらえたら嬉しいです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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