リカ・クロニクル第5章「リメンバー」の内容と感想を紹介!
「リカ・クロニクル」の第5章。
ドラマ化や映画化されて、知名度がぐんぐん上昇中の「リカ」。
完全に人間を超越した存在となっていますが、怖さが癖になるんですよね。
シリーズ5作目となる「リメンバー」の感想をちょいネタバレ(内容に触れますが、結末には触れません!)で紹介します。
それではどうぞ!
「リメンバー」五十嵐貴久
内容
バラバラ死体をビニール袋に詰めて川に捨てていた女が、都内で現行犯逮捕された。フリーの記者で、二十年前の「雨宮リカ事件」を調べていたという。模倣犯か、それともリカの心理が感染した!?精神鑑定を担当した立原教授の周りでは異常かつ凄惨な殺人が続発する。現場付近で目撃された長い黒髪の女は何者なのか?リカの闇が渦巻く、戦慄の第五弾!
(文庫裏表紙より)
感想(少しネタバレ)
“リカ”に関わると、その心理が感染してしまうのか?!
バラバラ死体を川に捨てていたフリー記者が、現行犯で逮捕されるところから始まる。
今までの4作とは雰囲気が異なる出だし。
というのも、この作品の時系列は、「リカ」の20年後、「リターン」でリカが殺されてから10年後が
描かれています。
つまり、”リカ”はすでに死んでいる。死んでいる…よ…ね?
舞台は、「心理感染」を研究している帝光大学医学部精神科の教授である立原教授と、4人の研究生。
刑事が事件解決のため、教授の元を訪れ、犯人に”リカ”の心理が感染したのではないかと相談する。
精神鑑定されるのは犯人と、病院に入院している老人と介護の女性。
リカシリーズを読み進めている方なら、「あれ?この人はまさか?」ってなるはず。
リカに関わって、生きてるけど完全に壊れた人いましたよね…
そして、もう一人、リカの影響をもろに受けた人が…
懐かしさを感じつつも、いきなり衝撃に手が震える…
立原教授と刑事が、犯人の話を聞いていると、
「何度も言わせないで編集部には百人二百人が出入りしてるっていったじゃないもっとかもしれないその中には顔も見たくない奴がいるどうしてかおもあんなやつがわからないいるのかあたしのことをわかってくれないりかいはらがたつしようとしないはなしかけてもへんじもしないどうしてそんなことをするのかむしするのやめてとなりにすわっただけでどうしてそんないやそうなかおするのおまえだよおまえおまえおまえたきもとおまえだおまえおまえおまえおまえ」
(本文より)
普通の表情で話していた女性が、急変する様子を想像してみてください。
怖すぎです…夢に出ます…
夢に出ないように、私はなるべくイメージを膨らまさないように「無」で読みましたw
もちろん、寝る前に読むのも厳禁!
怖いの苦手…じゃあ、読むなよ!っていうツッコミが入りそうですが、
怖いけど、何故か読みたくなってしまうのが、このリカシリーズの魅力。
精神鑑定を進めていく研究所のメンバーでしたが、ここから惨劇が始まります。
研究所のメンバーが一人、また一人と死んでいく。
現場付近では”雨宮リカ”と特徴のよく似た女性が目撃される。
もう一回言うけど、“リカ”は死んでるよね?
犯人は”リカ”なのか、それとも、”リカ”に心理感染した誰かなのか!?
ちなみに「リターン」で”リカ”は死んだはずだけど、死体は解剖前に消えてしまったらしい…
この先は「リメンバー」を実際に読んで、お楽しみください!!
ホラーとしてだけではなく、ミステリーとしても面白かったです!
“リカ”は怖いけど、「ちゃん」をつけると、子供に大人気の”リ◯ちゃん”になるね(何の話?)
シリーズ情報
リカ・クロニクルのシリーズ刊行順は、
・「リカ」
・「リターン」
・「リバース」
・「リハーサル」
・「リメンバー」(本作)
・「リフレイン」
となっています。
魅力を存分に味わうためには、是非、最初からお読みください!
おわりに
いかがでしたでしょうか?
「リカ」シリーズを読んでいる方ならもちろん、まだ読んでない方は「リカ」から、
このシリーズの魅力を楽しんでください!
2021年に映画化された「リカ」や、それ以外の作品も紹介しているの、こちらもどうぞ。
→2021年実写映画化された原作小説8選
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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