【テーマ別】サクッと読んで何度も驚く!短編ミステリー10選!

短編ミステリー 書籍

サクッと読める短編ミステリー小説のおすすめを紹介!

隙間時間にサクッと読める短編集。

短いけれど、それぞれに仕掛けがあって、見事に騙される!
しかも、1冊に複数の作品があるから、次々に騙される!

そんな短編ミステリー小説を10作品を厳選しました。

小説をあまり読んだことない方、長編小説にちょっと疲れた方、読書スランプの方、
そんな方にぴったりの作品です!

それではどうぞ!

短編ミステリー

「ハッピーエンドにさよならを」歌野晶午

収録作品-全11編
・おねえちゃん      ・玉川上死
・サクラチル       ・殺人休暇
・天国の兄に一筆啓上   ・永遠の契り
・消された15番      ・In the lap of the mother
・死面           ・尊厳、死
・防疫

葉桜の季節に君を想うということ」など本格ミステリ作品を多く執筆している歌野晶午さん。

そんな歌野晶午さんが描くバッドエンドの短編集。
どの作品にもピリッときかせた毒や、どんでん返しが待っている。

後味が悪く、読後の嫌な余韻が好きな人におすすめの作品!

多種多様な作品がありますので、1冊で色んな味を楽しめます。

「Dの殺人事件、まことに恐ろしきは」歌野晶午

収録作品-全7編
・椅子?人間!            ・赤い部屋はいかにリフォームされたか?
・スマホと旅する男          ・陰獣幻戯
・Dの殺人事件、まことに恐ろしきは   ・人でなしの恋からはじまる物語
・『お勢登場』を読んだ男

再び歌野晶午さんの作品。

収録作品の名前を見て、ミステリー好きならピンと来たのではないでしょうか!?

そうです。江戸川乱歩です!

江戸川乱歩の
「人間椅子」「押絵と旅する男」「D坂の殺人事件」「お勢登場」「赤い部屋」「陰獣」「人でなしの恋」
これらの作品を最先端テクノロジーでアップデートした短編集。

江戸川乱歩への愛に溢れ、見事な発想で、アップデートされています!

江戸川乱歩の作品を読んでから読むと、さらに楽しめます。
私は一作ずつ、江戸川乱歩、歌野晶午と交互に読みました!

まだ読んだことない方も、この機会に読んでみてはどうでしょう?

「私たちが星座を盗んだ理由」北山猛邦

収録作品-全5編
・恋煩い
・妖精の学校
・嘘つき紳士
・終の童話
・私たちが星座を盗んだ理由

優しくて美しい世界観が、ラストで一気に崩れ落ちる。
そんな衝撃を味わえる短編集。

私は最初の「恋煩い」で衝撃を受け、のめり込みました!

ファンタジー要素の作品もあり、強烈な余韻を残す短編集です。
タイトルも装丁も、幻想的で素敵ですよね。

「グランドマンション」折原一

収録作品-全7編
・音の正体    ・心の旅路
・304号室の女   ・リセット
・善意の第三者
・時の穴
・懐かしい声

「グランドマンション一番館」に住む癖の強い住民たち。
騒音やストーカー、振り込め詐欺に介護など、社会問題を軸に住民たちが起こすトラブルの数々。

同じマンションに住む、住民が順番に主役になる連作短編集。

年齢層が高くw、全体的に暗めで、ちょっと不気味な雰囲がまた魅力的です。
それぞれの話にしっかりオチがあって、伏線も多く、短編なんだけど、全体を通して楽しめます。

こんなマンションには絶対住みたくない!
だけど、覗いてはみたい。って思いませんか?

「儚い羊たちの祝宴」米澤穂信

収録作品-全5編
・身内に不幸がありまして
・北の館の罪人
・山荘秘聞
・玉野五十鈴の誉れ
・儚い羊たちの晩餐

米澤穂信さんの短編と言えば、第27回山本周五郎賞受賞作である「満願」が有名ですよね。

「満願」も大好きな作品なんですが、もう一つの大好きな作品である、
「儚い羊たちの祝宴」を紹介します。

この作品は世界観がとんでもないことになってます。
まず暗い。暗黒です。「米澤流暗黒ミステリの真骨頂」って紹介されてますw

「暗黒ミステリ」ですよ、ものすごいジャンルですよねw
だけど、この世界観に足を踏み入れたが最後、どっぷりと引き込まれます。

私は読み始めたら止めることができず、一気読みしちゃいました。

背筋が凍るような戦慄の余韻を、ぜひとも体験してください!

「強欲な羊」美輪和音

収録作品-全5編
・強欲な羊
・背徳の羊
・眠れぬ夜の羊
・ストックホルムの羊
・生贄の羊

5編の作品が少しずつ重なり合っている連作短編集
羊を軸にした不気味で陰湿な雰囲気を持った作品。

羊の皮を被った女性たちが主役で、ホラーの要素もあり、人間の怖さを描いている!

人間の歪みを描きながら、どんでん返しもあり、ミステリーとしても楽しめる!
ゾクッとするような作品がお好きな方にはきっとハマるはず。

こちらはシリーズになっていて、続編の「暗黒の羊」が発売されています。

「死と砂時計」鳥飼否宇

・第16回本格ミステリ大賞受賞作

収録作品-全6編
・魔王シャヴォ・ドルマヤンの密室
・英雄チェン・ウェイツの失踪
・監察官ジェマイヤ・カーレッドの韜晦
・墓守ラクパ・ギャルポの誉れ
・女囚マリア・スコフィールドの懐胎
・確定囚アラン・イシダの真実

世界各国から集められた死刑囚を収容する特殊な監獄で起こる難解な事件。
その事件を死刑囚であるシュルツ老人と助手の青年アランが解き明かす。

監獄が舞台で、探偵役は死刑囚という斬新な設定。
だけど、それぞれの推理がしっかりしていて、どの話も楽しめる。

と、淡々と読んでいたけど、最後の最後にとんでもないオチが待っていた。

二度読みしたくなること間違いなし!
この「してやられた感」がミステリーの醍醐味ですよね!

「秘密は日記に隠すもの」永井するみ

収録作品-全4編
・トロフィー
・道化師
・サムシング・ブルー
・夫婦

タイトルにある通り、全ての作品が日記形式で書かれている。
他人の日記を見る機会なんてないので、それだけでちょっとワクワクしますよね。

日記を覗いてるような罪悪感と、ちょっぴり効かせた毒が心地良い短編集。

4つの話が少しずつ繋がっていて、ミスリードも見事でアッと驚く展開が待っている。

とても読みやすく、あっという間に読めちゃいます。
だけど、これを読むと日記を書くのが怖くなるかも?!

「私たちの退屈な日々」多島斗志之

収録作品-全7編
・取り憑く     ・旅の会話
・めぐりあい    ・ねじこむ
・教え子
・預け物
・記憶

どれも比較的地味目の女性が主役。
だけど、最後には女性の怖さがキラリと光るちょい毒な短編集。

日常でありそうな、なさそうな絶妙な女性の怖さを描いていて、
読後、ちょっと女性を見る目が変わってしまうかもw

読後に嫌な気分を味わえる作品なので、イヤミス好きな方におすすめです!

ちなみにこの著者の多島斗志之さんは、失踪しているそうです…

「悪女系小説」についてまとめているので、こちらも一緒にどうぞ。
 ⇒近づきたい?!女性の魅力的な怖さを堪能できる悪女系作品7選

「邪馬台国はどこですか?」鯨統一郎

・デビュー作
・早乙女静香シリーズ1作目

収録作品-全6編
・悟りを開いたのはいつですか?
・邪馬台国はどこですか?
・聖徳太子は誰ですか?
・謀叛の動機はなんですか?
・維新が起きたのはなぜですか?
・奇蹟はどのようになされたのですか?

とあるバーで、マスターの松永と三谷教授、助手で美人の静香、自称研究家の宮田の4人が
歴史論争を繰り広げる。
一風変わった、歴史談義を繰り広げる斬新なミステリー。

どの作品も自称研究家の宮田が爆弾発言をして、そこから論争が始まっていく。
例えば、「仏陀は悟りを開いてない!」とか。

大胆な仮説を見事に屁理屈とこじつけで裏付けして、本当にそうなんじゃないかと思わせる。
歴史に詳しい人には、響かないかも知れないけど、娯楽として楽しめる作品!

定番ミステリに疲れた方は、たまにはこういう作品はいかがですか?

おわりに

いかがでしたでしょうか?

短編を侮ることなかれ、どの作品もしっかり引き込まれてミステリーを楽しめる作品ばかりです!

隙間時間に読むつもりが、どっぷり引き込まれるかもしれませんw

本選びの参考にしてもらえたら嬉しいです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

コメント

タイトルとURLをコピーしました