
「青山美智子」さんのおすすめ作品を紹介!
シドニーの日系新聞社での記者、雑誌編集者を経て作家となった青山美智子さん。
デビュー作は「木曜日にはココアを」
2021年には「お探し物は図書室まで」で本屋大賞2位を獲得。
そして、2022年は「赤と青とエスキース」が本屋大賞にノミネートされています。
とても多くの方に愛される作品を描き続けている青山美智子さん。
連作短編集の作品を手掛け、どの作品も心に響く洗練された文章で書かれ、
心が満たされる作品ばかりです。
この記事では、最新作を含む6作品を紹介したいと思います。
個人の感想なので、そこはご理解ください。
それではどうぞ!
青山美智子さんの小説
木曜日にはココアを
・第1回 宮崎本大賞受賞
一杯のココアから始まる、心温まるハートフルストーリー。
東京とシドニーを舞台にした12作の連作短編集。
1.木曜日にはココアを 7.カウントダウン
2.きまじめな卵焼き 8.ラルフさんの一番良き日
3.のびゆくわれら 9.帰ってきた魔女
4.聖者の直進 10.あなたに出会わなければ
5.めぐりあい 11.トリコロールの約束
6.半世紀ロマンス 12.恋文
1話目に出てきた人が、次の話の主役になって紡いでいく物語。
視点が変わることで景色が変わっていくのが面白い。
ココアのように、ほんわかあったかで、癒やし系の作品です!
1話が20頁ぐらいなので、読みやすく、隙間時間にもピッタリ。
疲れた心に、癒やし系の作品はいかがですか?
月曜日の抹茶カフェ
・第1回けんご大賞受賞
「木曜日にはココアを」の続編。
川沿いの桜並木のそばに佇む喫茶店「マーブル・カフェ」が、定休日の月曜日に、
一度だけ「抹茶カフェ」を開くことに。
一杯の抹茶から始まる、東京と京都を舞台にした12カ月の連作短編集。
1.月曜日の抹茶カフェ 7.天窓から降る雨
2.カンガルーが待ってる 8.拍子木を鳴らして
3.まぼろしのカマキリ 9.夏越の祓
4.吉日 10おじさんと短冊
5.手紙を書くよ 11.抜け巻探し
6.春先のツバメ 12.デルタの松の樹の下で
今作も、前作を上回るほっこり感!
自分の行為が知らないうちに誰かの背中を押している。
縁が縁を結ぶ温かい物語ばかり。
こんな喫茶店が近くにあったら、通いたくなっちゃうな〜。
前作との繋がりはもちろん、他の作品とのリンクもあったりして、
色んな作品を読めば読むほど楽しくなる作品になっています。
猫のお告げは樹の下で
・第13回天竜文学賞受賞
悩みを抱えた人々が、ふと立ち寄った神社で、お尻に星のマークがついた猫「ミクジ」に出会う。
「ミクジ」からもらう、なんでもない言葉をきっかけに、世界がガラッと変わっていく。
猫のお告げが導く7つの連作短編集。
1.一枚目 ニシムキ
2.二枚目 チケット
3.三枚目 ポイント
4.四枚目 タネマキ
5.五枚目 マンナカ
6.六枚目 スペース
7.七枚目 タマタマ
このタイトルが、「ミクジ」からもらえるお告げになっています。
正直、全然意味がわからないですよねw
だけど、この言葉がそれぞれの世界を大きく変えていくんです。
小さなきっかけ、気づきって大事なんだなって感じます。
どの話も暖かくて、心の弱い部分をそっと包んで癒やしてくれる。
そして、前向きになれる物語ばかり。
物語ごとに主人公の性別や年代が違うから、色んな人に共感される作品だと思います。
自分の好きな作品を語り合うのも面白いですよね。
私は「チケット」「ポイント」「タマネギ」が好きでした。
この作品が、あなたの悩みを解消するお告げになる。
鎌倉うずまき案内所
「はぐれましたか?」
悩みを抱えた人々が、とある瞬間に、不思議な案内所「鎌倉うずまき案内所」に迷いこむ。
そこには双子のおじいさんとアンモナイトがいて、幸せになるヒントをくれる。
平成の時代を遡りながら展開する連作短編集。
1.二〇一九年 蚊取り線香の巻
2.二〇一三年 つむじの巻
3.二〇〇七年 巻き寿司の巻
4.二〇〇一年 ト音記号の巻
5.一九九五年 花丸の巻
6.一九八九年 ソフトクリームの巻
私が青山美智子さんにハマるきっかけになった作品。
日常的にある悩みを抱えた人々が、鎌倉うずまき案内所を訪れた後、
人生の気づきを得て、優しく、そして、強くなっていく。
案内所の双子のおじいちゃんが、いいキャラで、かわいいんですよね〜。
自分の悩みは何か、自分と向き合うきっかけをくれる。
そして、心が軽く、暖かくなる作品です!
少しずつ話がリンクしていて、最後まで読むと、最初から読み返したくなる。
平成を生きてきた世代なら、あるある!って内容もあって楽しめること間違いなし。
ちなみに、なんでアンモナイトなの?って思って、調べてると、
青山美智子さんは、考古学が好きらしい。なるほど、納得ですw
お探し物は図書室まで
・2021年本屋大賞2位
「何をお探し?」
愛想は悪いけど、聞き上手なコミュニティハウスの図書室の司書・小町さゆり。
図書室を訪れた人が、彼女の選書により、色んな気づきを得て成長していく物語
5作からなる連作短編集。
1.一章 朋香 二十一歳 婦人服販売員
2.二章 諒 三十五歳 家具メーカー経理部
3.三章 夏美 四十歳 元雑誌編集者
4.四章 浩弥 三十歳 ニート
5.五章 正雄 六十五歳 定年退職
無愛想な小町さゆりさんが、図書室を訪れた人の悩みを聞き、
探している本とは関係ない本と、おまけの羊毛フェルトを渡してあげる。
その本と羊毛フェルトをきっかけに、悩みを抱えた人が前向きに進んでいく!
日常に変化がない、頑張っているけど結果が出ない、自分には出来ない。
そんな人達の背中をそっと押してくれる作品。
人と人の縁を感じられ、少し視点を変えてみることで変わる景色に気付かされる。
使われる言葉がすごく温かく癒やされて、胸に刺さる言葉が多く背中を押してもらえる。
5作とも泣けます!
「小町さゆり」さん、美人司書ではなく、ベイマックスやら、早乙女玄馬のパンダに
例えられるキャラってところも、遊び心があって良かったですw
個人的には、一番お気に入りの作品です!
赤と青とエスキース
・2022年 本屋大賞ノミネート
オーストラリアの若手画家が描いた1枚の「絵画(エスキース)」
1枚の絵が紡ぐ愛の奇跡の物語。
絵画(エスキース)が紡ぐ連作短編集。
プロローグ
一章 金魚とカワセミ
二章 東京タワーとアーツ・センター
三章 トマトジュースとバタフライピー
四章 赤鬼と青鬼
エピローグ
今までの青山美智子さんにはなかった、大きな仕掛けが用意されています。
なるほど、新境地!
仕掛けに驚き、温かい文章に感動する。
読み終わったあとに、心が満たされ、日常に感謝したくなる作品です。
主役のキャラはもちろん、脇役がまた素敵なんですよね。
個人的には、「東京タワーとアーツ・センター」に登場する、額職人の村崎さんが好きでした。
寡黙なんだけど、内に秘めた情熱が熱く、自分の信念にまっすぐで。
一枚の絵がどんな愛を繋いでいくのか、ぜひ読んで体験してみてください。
刊行順
全作品の刊行順は以下の通りです。
1.木曜日にはココアを (宝島社 / 2017年)
2.猫のお告げは樹の下で (宝島社 / 2018年)
3.鎌倉うずまき案内所 (宝島社 / 2019年)
4.ただいま神様当番 (宝島社 / 2020年) ←まだ未読なので、読んだら追加します!
5.お探し物は図書室まで (ポプラ社 / 2020年)
6.月曜日の抹茶カフェ (宝島社 / 2021年)
7.赤と青とエスキース (PHP研究所 / 2021年)
おわりに
いかがでしたでしょうか?
青山美智子さんの作品は、それぞれの作品がちょっとだけリンクしていて、
作品の中に、他の作品の登場人物がこっそり出てきたりします。
読めば読むほど、楽しくなる仕掛けですよね!
見つけたときは、ニヤッとしてしまいますw
どの作品も心の弱い部分を包み込んでくれる温かい魅力があるので、
感動して涙して、読後には気持ちが前向きになれます!
ぜひ読んでてみてください。
本選びの参考にしてもらえたら嬉しいです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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