
市川憂人さんが描く理系ミステリー「マリア&漣」シリーズを紹介!
本格理系ミステリーであり、警察官のマリアと漣のコンビが活躍する「マリア&漣」シリーズ。
第1作目の「ジェリーフィッシュは凍らない」で、すっかり心を鷲掴みにされて、
シリーズすべてを読んでいます。
美人だけどだらしないマリアと、執事っぽい完璧さを誇る漣の掛け合いが小気味よく、
だけど、ミステリーとしては複雑かつ、重厚で読み応えしかない!
そんな魅力的なシリーズを、刊行順に紹介していきます。
それではどうぞ!
マリア&漣シリーズ
「ジェリーフィッシュは凍らない」

・第26回鮎川哲也賞受賞作
新型小型飛行船「ジェリーフィッシュ」内で起こる連続殺人にマリア&漣コンビが挑む。
飛行船の中の連続殺人と、地上での警察の捜査、犯人の独白が同時進行で進む物語。
「ジェリーフィッシュ(jellyfish)」とは「クラゲ」のこと。
その名の通り、クラゲっぽい形をした小型飛行船が事件の舞台になっています。
小型飛行船の中というクローズド・サークルものであり、
緻密に計算されたトリックが実に素晴らしく、見事に騙されました!
21世紀の「そして誰もいなくなった」と評価されるほどの作品。
2度読み必須の傑作です!
オマージュ作品についてはこちらをどうぞ。
→「そして誰もいなくなった」オマージュ作品6選!
「ブルーローズは眠らない」

不可能と呼ばれた「青い薔薇」を同時期に作り出した博士と牧師。
マリアと漣が二人を捜査することになった直後、薔薇で覆われた密室で切断された首が見つかる―。
前作はクローズド・サークルだったが、本作は密室殺人。
メインの登場人物は前作と同じなので、前作を読んでいればスムーズに物語に入れます。
現実に存在しない青い薔薇という幻想的な設定に加え、
定番の密室殺人と、遺伝子工学をミックスして、理系ミステリーとして存分に楽しめる作品です。
前作よりも人間模様が濃い印象で、さらに物語への吸引力が増してます!
マリアと漣はもちろん、サブ役の軍人ジョン・ニッセン少佐がいじられキャラで個人的に好きw
キャラに愛着が湧いてくるのもシリーズの醍醐味ですよね。
「グラスバードは還らない」

希少動物密売ルートの捜査中に、爆破テロに巻き込まれるマリアと漣。
時を同じくして、ガラス製造会社の関係者たちが窓のない迷宮に軟禁される。
突然、壁が透明に変わり、そこには血溜まりに横たわる男が―。
今回の理系テーマは「ガラス」。
ガラスを使った、特殊な密室で起こる連続殺人。
1作目に続いて、こちらも「そして誰もいなくなった」の雰囲気があり、読みだしたら止まらない。
爆破テロに巻き込まれた二人と、密室での連続殺人が交互に展開され、
それぞれのストーリーが交差したとき、衝撃の真実が。
タイトルの「グラスバード」の意味がわかったときは鳥肌がたちました。
本作は、前作2作の内容が話に絡んでくるので、そちらを読んでから読んだほうが楽しめます!
「ボーンヤードは語らない」

マリアと漣、ジョン・ニッセン少佐の過去を描いた、シリーズ初の短編集。
「ボーンヤードは語らない」 →ジョン・ニッセン少佐
「赤鉛筆は要らない」 →九条漣
「レッドデビルは知らない」 →マリア・ソールズベリー
「スケープシープは笑わない」 →マリアと漣の最初の事件
今までのシリーズを読んできた方にはたまらない作品。
それぞれの人物の過去の事件を舞台に、キャラを深彫しているので、さらに愛着が増します。
逆に、時系列を考えると、一番最初にこの作品を読んで見るのも面白いかもしれません!
短編だから読みやすいし、ミステリーとしても楽しめる作品ばかりです。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
シリーズを通して、ミステリーとして完成度が高いので、楽しめる作品ばかりです。
マリア&漣シリーズの魅力が少しでも伝われば嬉しいです。
次読む作品の参考にしてみてください!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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