【初心者向け】ミステリー小説を読むための用語集

読書生活

ミステリー小説を読んでると知らない言葉が…

ミステリー小説の中では、普段の生活ではなかなか使うことのない言葉がたくさんありますよね。
私も最初は??ってなることが多かったです。

なので、今回はそんなミステリー小説の用語をまとめてみました!

これを知っていると、本を選ぶときにイメージしやすかったり、
ミステリー小説の世界をさらに楽しめるんじゃないかと思います。

参考にしてもらえたら嬉しいです!

(個人的な見解も含まれるため、そこはご理解ください)

設定・ジャンル

クローズド・サークル

何かしらの事情で、外界との往来が断たれた状況、そして、その状況下で事件が発生する作品。

連絡手段のない孤島で起こる事件だったり、災害(雪崩、土砂崩れ、噴火など)で発生する予想外の状況など、色んな種類のクローズド・サークルがあります。

外部からの侵入が不可能な状況のため、「この中に犯人がいる」という状況を楽しめます。

代表作:アガサ・クリスティ「そして誰もいなくなった」など

安楽椅子探偵

実際の事件現場に行かず、関係者から事件の情報を聞いて解決する探偵。
「アームチェア・ディテクティブ」とも言われる。

過去の難事件を当時の事件関係者の証言から解決に導いたりする。

代表作:アガサ・クリスティ「火曜クラブ」など

見立て殺人

村に伝わる歌や言い伝えなど、あるものになぞって起こる殺人のこと。

その見立て殺人を見て、見覚えのある人は「ま、まさか、、」と恐怖におののく。
連続殺人になることがほとんど。
異様な不気味さがあるので、あっという間に物語に引き込まれる。

代表作:横溝正史「悪魔の手毬唄」など

叙述(じょじゅつ)ミステリー

読者の先入観や思い込みなどを利用したトリックを使用した作品のこと。

読者が騙されるので、真相が判明したときの衝撃がすごい!
「どんでん返し!」「世界がひっくり返る!」なんてよく言われる。

代表作:殊能将之「ハサミ男」など

倒叙(とうじょ)ミステリー

最初から犯人が誰なのかが判明している作品のこと。
主に犯人の視点で進行し、犯人と探偵との心理戦が繰り広げられる。

ドラマの「古畑任三郎」や「刑事コロンボ」がまさにこの形式でしたね。

犯人に感情移入しやすく、駆け引きや心理戦が存分に楽しめるミステリー。

代表作:東野圭吾「容疑者Xの献身」など

新本格

綾辻行人以降にデビューした本格ミステリ指向の作家・作品のこと。

一時期、社会はミステリーが主流となり本格ミステリが下火になった(「本格ミステリ冬の時代」)
その後、本格ミステリを復興すべく貼られたレッテルが「新本格」

代表作:綾辻行人「十角館の殺人」

イヤミス

読んだ後に「嫌な気分」になる作品のこと。

爽快感とは真逆の余韻を楽しめる。これが結構、癖になる。

代表作:湊かなえ「告白」など

バカミス

「バカミステリー」のこと。
この「バカ」は、侮辱の意味ではなく、「そんなバカな!!」と感嘆する意味を持つ。

到底想像できない衝撃の展開を味わえる。
意外性を重視しているため、娯楽性が高く、気楽に楽しめる作品が多い。

代表作:倉阪鬼一郎「三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人」など

オマージュ

尊敬する作家や作品に影響を受けて、それをモチーフにした作品のこと。
リスペクトと同義で使用される。

名作を踏襲して、現代風にアレンジしたり、同じテーマで違うストーリーを展開したりする。
元となる作品への愛が感じられる。

代表作:今邑彩「そして誰もいなくなる」など
    (アガサ・クリスティ「そして誰もいなくなった」のオマージュ作品)

◯◯ダニット

フーダニット(Who done it)

『誰が』やったのか?について、スポットを当てること。

定番の犯人探しですね。

ハウダニット(How done it)

『どのように』やったのか?について、スポットを当てること。

犯人が使ったトリックを考察する作品。

ホワイダニット(Why done it)

『なぜ』やったのか?について、スポットを当てること。

犯人の動機が中心となった作品。

その他

ダイイング・メッセージ

死亡した人が、死ぬ間際に残したメッセージ。

ミステリーの中では、犯人特定の大きな手がかりとして使用されることが多い。
血文字で書かれた文字や記号等が有名ですね。

伏線・伏線回収

伏線:解決編までの間に、因果関係を隠して、事前に示しておくこと。
伏線回収:因果関係を明らかにすること。

読んでいる途中には気づけないことが多く、作品の解決編で因果関係が明らかになり、
「あ、あそこのあれか〜!」ってなる。(これを味わうと抜け出せない)

帯やキャッチコピーに「読後、もう一度読み返したくなる!」のような言葉があると、
伏線が多い作品であることが多い。(主観)

読者への挑戦状

作中の探偵が事件の真相に気づいた時点で挿入される。
「ここまでで謎を解くための情報がすべて揃いました。さぁ、謎を解いてみてください。」と。

ファアプレイなので、読者への挑戦状を挿入した後に、読者の知らない情報で謎解きするのはNG。

解いてやるぜ!と意気込むが、謎を解けたことはない。私は。
読者への挑戦状に勝利した方がいたら、ぜひ会ってみたい。

まとめ

ミステリー用語ってたくさんありますね。
まだまだ一部なので、随時更新していきたいと思います。

ミステリーを楽しく読むための助けになれば、幸いです!

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