原田マハさんの「丘の上の賢人 旅屋おかえり」の感想を紹介!
「カフーを待ちわびて」で第1回日本ラブストーリー大賞を受賞し、デビューした原田マハさん。
上記以外にも多くの作品を発表しています。
原田マハさんのおすすめ作品をまとめているので、興味ある方はこちらも。
⇒原田マハおすすめ作品!美しい言葉に魅了され活力をもらえる作品多数!
今回は「旅屋おかえり」の特別編「丘の上の賢人」を感想とともに紹介します!
(内容に触れますが、結末には触れません!)
とても愛情に溢れていて、心温まる作品です。
それではどうぞ!
「丘の上の賢人 旅屋おかえり」原田マハ
内容
売れないタレント・おかえりこと丘えりかは、依頼人に代わり旅をする「旅の代理人」。秋田での初仕事を終え、次なる旅先は北海道──ある動画に映っている人物が、かつての恋人か確かめてほしいという依頼だった。依頼人には、初恋を巡るほろ苦い過去があって……。『旅屋おかえり』未収録の、幻の札幌・小樽編が待望の書籍化。北海道旅エッセイ&おかえりデビュー前夜を描いた漫画も収録した特別編!
(文庫裏表紙より)
感想(少しネタバレ)
表題の小説と、エッセイ、漫画を収録した三本立て。
本作は「旅屋おかえり」の特別編のため、「旅屋おかえり」を読んだ後に読むことをおすすめします。
・【小説】丘の上の賢人 旅屋おかえり 札幌・小樽編
・【エッセイ】フーテンのマハSP 旅すれば 乳濃いし
・【漫画】おかえりの島〜旅屋おかえり〜
すべて北海道が舞台になっています。
北海道が舞台なので、北海道出身の私はニヤニヤしながら読んでしまう。
知ってる場所が作品に登場すると、親近感がわきますよね。
【小説】丘の上の賢人
売れないタレント・おかえりこと「丘えりか」は、とあるきっかけから「旅代行業」を始める。
旅に行けない依頼人ために、代わりに旅に出るというもの。
そんなおかえりの元に、一つの依頼が舞い込む。
札幌のモエレ沼公園の丘の上で空を見つめている人物の動画と共に。
動画に映っている人物が、かつての恋人かどうか、旅をして確かめてほしい。という依頼だった。
ひょっとすると、おかえりさんなら、存分に旅をして、そのすべてを伝えてくださるんじゃないか。そう思い立ったのです。そして、丘の上の人物に、そっと声をかけてくださるんじゃないか、とも。
(本文より)
北海道、それはおかえりの故郷でもある。
タレントとして花咲くまでは故郷には帰らないと心に決めていたおかえり。
依頼主が故郷へ帰れない理由。
丘の上で空を眺める人物。
たくさんの想いを背負って、北海道の旅が始まる!
親や兄弟、恋人。それぞれの愛がちょっとのすれ違いや嫉妬でこじれてしまう。
一度こじれた関係をもとに戻すのってほんとに難しいですよね。
特に大人になればなるほど…
そんな中で、おかえりが何を見つけ、何を持ち帰るのか、ぜひ本作を読んで楽しんでください。
あ〜、旅したいなぁ。
【エッセイ】フーテンのマハSP 旅すれば 乳濃いし
いつも旅をしている。
自称「フーテンのマハ」の原田マハさんの北海道旅行を綴ったエッセイ。
もちろんただの旅行ではない!
乳製品を数々食べ歩く「乳製品の旅」
旅も珍道中で面白いんだけど、何より、言葉遊びが面白すぎる。
「乳を求めて三千里」
「乳の陣1stラウンド」
「乳を攻めて攻めて攻めまくるのだ」
などなど
言葉選びのセンスに脱帽です。
こんな面白い文章、書けるようになりたい!
【漫画】おかえりの島〜旅屋おかえり〜
おかえりの高校時代を描いた漫画。
「旅屋おかえり」を読んでると、おぉ〜あの場面か!と、嬉しくなります。
「元ボクサー今社長」の鉄壁社長が想像以上にごつい…
おわりに
いかがでしたでしょうか?
とても元気をもらえるし、旅をしたくなる作品です。
「旅屋おかえり」を読んだ方は、読むしかない!
読んでない方は、まずは「旅屋おかえり」から。
本選びの参考にしてもらえたら嬉しいです!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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